こんな会議をやっている組織は内部からダメになる

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第二次世界大戦の最中、アメリカの諜報機関が、あるスパイ工作マニュアルを作成しました。それは、敵組織に侵入して、生産性を低下させるための「サボタージュマニュアル」です。

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サボりマニュアルでは、会議の場を利用した組織を内部崩壊させる工作が、8カ条にわたって挙げられています。少し長くなりますが、その8カ条を見てみましょう。

 

第1条:何事をするにも「決められた手順」を踏む必要がある、と主張せよ。迅速な決断をするための簡略化した手続きを認めるな。

第2条:「演説」せよ。できるだけ頻繁に、延々と話せ。長い逸話や個人的な経験を持ちだして、自分の「論点」を説明せよ。適宜「愛国心」に満ちた話しを入れることをためらうな。

第3条:「さらなる調査と検討」のために、すべての事柄を委員会に委ねろ。委員会はできるだけ大人数とせよ(決して5人以下にしてはならない)。

第4条:できるだけ頻繁に無関係な問題を持ち出せ。

第5条:通信、議事録、決議に書かれた「細かい言い回し」を巡って議論せよ。

第6条:以前の会議で決議されたことを再び持ち出し、その妥当性をめぐる議論を再開せよ。

第7条:「用心深く」なるように主張せよ。「合理的」に物事を進めろ。ほかの会議出席者にも「合理的」になるように要請せよ。後で恥をかくことや、問題となるような軽率さを回避するように要請せよ。

第8条:あらゆる決断に対する妥当性について「懸念」を示せ。計画された行動はそのグループの権限内にあるのか、それが上層部の方針と矛盾していないのかという懸念を投げかけろ。

 以上の8点を簡単にまとめると、「1.決断の手順を複雑化する」「2.長々と話す」「3.メンバーを大勢にする」「4.無関係な話をする」「5.細かい言い回しを気にする」「6.一度決まったことを蒸し返す」「7.メンバーに注意深さを求める」「8.上層部の方針を気にする」ということになります。